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【20日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】連邦政府が低所得層の食費を支援するプログラム「フードスタンプ」の予算を削除したため、多くのニューヨーカーが食料を十分に買えない状況にあるという。食料支援団体フードバンク・オブ・NYCが20日発表した調査結果により明らかになった。
同調査よると、2013年からフードスタンプに対する予算が削減され、これまでにニューヨーク市では2億2300万食分に当たる7億7000万ドル(約860億円)を失っているという。調査をまとめたトリアダ・スタンパスさんは、「食料を購入できない家族が出ているのが現状。そのため、フードパントリーやスープキッチン(いずれも貧困者のための食料供給施設)に頼っている」と話す。
調査によると、食料供給施設の77%が4年前に比べて「利用者が急増した」と回答。さらに35%が食料不足を理由に利用者を追い返したことがあり、46%が支給する食料の量を減らしたという。
トランプ大統領が提案する予算案には、フードスタンプを向こう10年でさらに2000億ドル(約22兆5000万円)削減することが盛り込まれており、先行きは暗い。「フードスタンプ=貧困層を標的にしている。危険な兆候だ」とスタンパスさんは警鐘を鳴らしている。

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