殉職警官に手作りテディベア 15歳少女、「遺族の心癒したい」

 【24日付CBSニューヨーク】殉職したニューヨーク市警察(NYPD)の警官を追悼する手作りのテディベア「ブルー・ライン・ベアーズ」が24日、遺族に贈られた。
 テディベアはフロリダ州に住む15歳のメーガン・オグラディさんが昨年発案、1つ1つ手縫いで作られている。殉職した警官が着用していた制服を使い、警官バッジも縫い付けられている。自身も警官の娘であるオグラディさんは昨年、テキサス州ダラス市で発生した銃乱射事件を受けてこの取り組みを始めた。「自分の家族の命も一瞬で奪われるかもしれないと気づいた。亡くなった命を取り戻すことはできないが、遺族の心の傷を少しでも癒したい」とオグラディさん。これまで200体のテディベアを作り、26州に届けてきた。中には制服を渡すことをためらう遺族もいたが、実際に届けられたテディベアに救われたと感謝する遺族は少なくない。
 2年前、マンハッタン区ハーレムで射殺されたランドルフ・ホルダー巡査の両親にもテディベアが贈られた。同巡査の両親は「息子が帰って来たようだ」と喜んだ。オグラディさんは「制服を縫い付ける際は、亡くなった警官のことを思いながら作業している」と話している。

ブルー・ライン・ベアーズのフェイスブック(@bluelinebears)より

ブルー・ライン・ベアーズのフェイスブック(@bluelinebears)より