【27日付メトロニューヨーク】トランプ大統領は、長女のイバンカ大統領補佐官とその夫、クシュナー大統領上級顧問がホワイトハウスを出てニューヨークへ帰ることを望んでいるという。
米上院委員会は24日、クシュナー氏がウィキリークスに関連するEメールの提出を拒んでいると発表。また以前には、クシュナー氏が大統領選へのロシアの関与について捜査していたコミー前連邦捜査局(FBI)長官を解雇するよう、大統領に圧力をかけ続けていたとも明らかにしており、クシュナー氏は依然として不透明な事件関与への疑いが晴れないままだ。
さらに、サウジアラビアのムハンマド皇太子が4日、皇族11人を拘束した数日前にクシュナー氏が同国を非公式に訪れ皇太子に謁見していたことについて、メディアは米国の官廷革命への関与を報じている。
クシュナー氏は政権発足当初、中東和平、中国政策、退役軍人待遇改善など5つの担当に任命されていたが、7月に就任したケリー首席補佐官はクシュナー氏の役割をイスラエル・パレスチナ和平担当のみに縮小し、ホワイトハウス内での発言力を縮小させている。
大統領はロシアゲートの捜査が進む中、クシュナー氏の政治的助言に不満を募らせているという。