名前無断使用確認サイト開設 「ネットワーク中立性」の撤廃支持コメント

 【11月29日付amニューヨーク】ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官は11月29日、自分の名前が「ネットワーク中立性」の撤廃を支持する意見に無断で使用されていないか確かめるための専用ウェブサイト(www.ag.ny.gov/fakecomments)を開設したと発表した。
 同司法長官によると、トランプ政権が推し進める「撤廃」を支持する意見に、何万もの米国民の名前が無断で使われているという。また米連邦通信委員会(FCC)が捜査に協力的でないため、専用ウェブサイトを通して、自分の名前が無断で使用されているのを発見した場合は報告するよう呼び掛けた。
 2015年に導入されたネットワーク中立性は、インターネット通信サービス会社が全てのコンテンツを平等に扱うように定めた規則で、FCCのアジット・パイ委員長がインターネットの発展を阻害するとして、撤廃方針を打ち出している。撤廃されれば、通信会社が特定のコンテンツによって配信スピードを遅くしたり、アプリやウェブサイトへの接続スピードを早めるために消費者に追加料金を請求する恐れがある。 
 同司法長官は、「問題の真相を追求するため、市民の力が必要」と語気を強めた。

開設されたウェブサイト。名前を検索するだけで確認することができる

開設されたウェブサイト。名前を検索するだけで確認することができる