ネズミのDNAに地域差 フォーダム大学院生が発見

 【11月29日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市内に生息するネズミは、地域によって異なるDNAを持つことが、フォーダム大学の学生が行った調査から明らかになった。
 この調査は同大学の大学院生、マシュー・コムズさんのチームがまとめたもの。2年をかけて市内のさまざまな場所でネズミを捕獲し、そのDNA構成を分析した。それによると、「ミッドタウンのネズミには近親交配の係数が高いものの、ダウンタウンやアップタウンのネズミよりも遺伝子の多様性は高まりを示している」という。
 例えば、ハーレムでも西と中央部のネズミは東部のネズミと異なるDNAを持ち、ウエストビレッジとイーストビレッジも同様だ。調査では、「人間が支配している環境でネズミが進化を続けていることが判明した。人口が均等に密集している都会でも遺伝子が分断されるという不思議な現象が起こり、種が多様化することが証明された」と結論付けている。
 「市内で捕まえたネズミなら、それがウエストビレッジに住んでいるかイーストビレッジか当てることができる」とコムズさん。「ネズミは害獣に違いない。ただ、詳しく分析すれば、それなりに役に立つ」と話している。

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