【3日付CBSニューヨーク】ユダヤ人の高齢者が暮らすブロンクス区フォーダムハイツの介護施設に2日、男が押し入り、ヘイトクライムなどの罪で起訴された。
ウエストチェスター郡ヨンカースに住むアレン・カリファノ被告(41)は同日、ユニバーシティアベニューと西192丁目にあるザ・ニュー・ジューイッシュ・ホームに侵入し、61歳の男性の部屋で器物を破損した。同被告は犯行時、大麻を手にしていたという。また、84歳の男性が暮らす別の部屋に移動した同被告は、男性に金銭を要求し、断られると「殺すぞ。いまいましいユダヤ人」と脅してボール紙の筒で男性を叩き、消化器を投げた。男性は顔面と頭部に切り傷を負った。同被告はその後ロビーに向かったが、駆け付けた警官に逮捕された。警官は、同被告が所持していたこん棒を押収した。
23歳の女性も被害に遭ったというが、詳細は明らかにされていない。
強盗、暴行、ヘイトクライム、不法侵入、武器および大麻の不法所持により起訴された同被告には、1992年以来、数多くの犯罪歴がある。
同施設は、「事件は民間の警備会社から派遣された警備員の契約違反により起こった」との声明を発表し、警備員を直ちに解雇している。