NY市でレイプ被害届出が急増 「ワインスタイン効果」のせい?

 【4日付NBCニューヨーク】ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインさんのセクハラ疑惑の影響を受けてか、ニューヨーク市では、レイプ被害の届け出が急増している。
 NYPDが4日発表した犯罪統計月報によると、市では11月、レイプの被害届の数が昨年同時期の96件より15%増の111件報告されている。レイプの被害届が連続して二桁ペースで増加していることを、デモット・シアNYPD犯罪対策担当官は「過去数カ月間にメディアが報じていることを無視できない」とワインスタインさんから始まった一連のセクハラ報道がきっかけだろうと示唆。NYPDはこの状況を、「ワインスタイン効果」と呼んでいる。
 最近になって届け出があったレイプ被害のうち、285件は2016年以前に起きたものだったという。
 一方、市では今年、12月1日までの殺人事件数が259件と、昨年同時期の313件と比べ大幅に減少。NYPDは、このままのペースでいくと、今年の殺人事件数は近年で記録的に低い300件未満になるものと予測している。ジェームス・オニールNYPD本部長は、「殺人事件の減少は、地域と警察の関係強化を目指した警察活動に貢献した市民の功績だ」と話している。