【4日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)およびスクール・オブ・アメリカン・バレエ(SAB)は4日、長年にわたりNYCBの芸術総監督を務め、SABの学部長でもあるピーター・マーティンズさん(71)が、セクハラ嫌疑で捜査対象となっていると発表した。
マーティンズさんがセクハラをしていたとする匿名の告発状2通が寄せられ、SABによると、告発状にはマーティンズさんが両団体で過去に行っていたセクハラの内容が具体的ではないものの、大まかに記されていたという。両団体は、セクハラ問題などを専門とする法律事務所のバーバラ・ヘイ弁護士に捜査を依頼したが、これまでの捜査では、告発を立証する事実や生徒の安全を懸念する材料は見つかっていないという。
NYCBも同日、同様の声明文を発表。捜査の中で、マーティンズさんは過去における複数のバレリーナとの恋愛関係について話したという。
マーティンズさんがSABで毎週行っていたクラスは休講となったが、芸術総監督の座にはとどまっている。同日、電話でのインタビューでマーティンズさんは、「バレエ団が既に対処しており、現時点で話すことはない」と答えている。