スシ・ナカザワ経営者を提訴 元従業員2人、賃金制度に異議

 【6日付イーターニューヨーク】マンハッタン区グリニッチビレッジにある「スシ・ナカザワ」の元従業員が6日までに、同店の経営者アレッサンドロ・ボルゴニョーネさんを相手取り提訴した。原告らは賃金の未払いがあるとしている。
 2015年12月から17年12月まで勤務していた元接客主任と、14年6月から16年8月まで務めていた別の元接客主任は、「店側が定められた最低賃金の全額を支払わず、低い最低賃金とこれを補うためのチップを受ける給与制度について適切な通告を行わなかった」として、未払い賃金と損害賠償、利息、弁護士費用などの支払いを求めている。また、「同店はチップを飲料係主任や給仕長、銀製品などの磨き係、2人のソムリエなど、本来ならばチップをもらう資格のない従業員に分配することを義務付けていたため、最低賃金制度は成立しない」と主張している。
 同店は13年に開店、瞬く間に「最も予約が取りにくいレストランの1つ」になった。同店のすし職人である中澤大祐さんは、ドキュメンタリー映画「二郎は鮨の夢を見る(Jiro Dreams of Sushi)」で有名な銀座のすし店「すきやばし次郎」の店主、小野二郎さんの弟子。