【11日付ニューヨークポスト】配車サービスアプリのウーバーとリフトは、11日にマンハッタン区で発生した自爆テロ事件後にサービスを利用した乗客から徴収した、混雑時に発生する割増料金「サージ料金」を返還すると発表した。
事件現場が地下鉄タイムズスクエア駅とポート・オーソリティー・バス・ターミナルをつなぐ地下通路だったため地下鉄が使えずやむを得ず配車サービスを利用した客は、最大で通常の2.5倍のサージ料金を支払わされ、苦情が殺到。10ブロック走っただけで80ドル(約9000円)を請求された人もいた。
ウーバーの広報担当者は「事件が起こってから数分以内に周辺のサージ料金を中止した」と述べ、「既に徴収した分も返還する」と釈明。また、運転手はサージ料金分の売り上げを返す必要はないという。リフトの広報担当者も同様にサージ料金の返還に向けて動いているとし、「この事件で負傷したり通勤に影響を受けたりした人たちを気の毒に思う」と慮った。
ウーバーでは同日、サージ料金徴収システムが異常をきたし、カナダのトロント市では乗客が5マイル(約8キロメートル)分の運賃として1万4400ドル(約163万円)を請求されたとの報告もある。