【11日付メトロニューヨーク】ニューヨーク市議会は11日朝、映画館やコーヒーショップ、レストランなど、市の公共の場にあるトイレの全てに、おむつ交換台の設置を義務付ける条例案を可決した。
発案者のラファエル・エスピナル市議会議員(33、ブルックリン区選出、民主)は、ショッピングモールのトイレの洗面台で赤ちゃんのおむつを取り替えている男性の姿を見て、条例の提案を思いついた。市では、女性用トイレにさえおむつ交換台の設置が義務付けられておらず、乳児の健康と安全を危険にさらしていると主張している。条例は来年の春ごろに施行される見通し。
カリフォルニア州では2014年、同様の法案2本が可決されたが、ジェリー・ブラウン知事が署名を拒否。これを受け、俳優のアシュトン・カッチャーさんは翌年、大型小売店に同提案を採用することを求め、オンライン署名収集サイトChange.orgで10万人以上から署名を集めた。16年には、オバマ大統領が公共に開放されている連邦政府のビルのトイレにおむつ交換台の設置を義務付ける法案に署名している。
ピューリサーチの調査によると、男性が育児に参加する時間は1965年と比較し3倍に増えているという。