【8日付ニューヨークタイムズ】ブルックリン橋を渡る歩行者が急増する中、ニューヨーク市は混雑解消の対策を検討している。
その混雑具合から「空中のタイムズスクエア」とも呼ばれる同橋を渡る歩行者は年々増えており、平日の1日平均利用者数は2011年の1万484人に対し、今年は1万3196人だった。週末はこれが3万2453人にまで膨れ上がり、サイクリストも1日平均が3157人と、6年前の2981人に比べ増加している。1883年に開通した同橋は車両用の6車線の上に遊歩道がある二層構造。最近は、「バイクレーンが設置されていることもあり、人が多すぎて大混雑を招いている」との声も多く聞かれる。
この事態を受けて市交通局は、コンサルティング会社エイコムと共に、自転車専用の入り口を設けるなどして混雑解消に乗り出している。今年初めには2200万ドル(約24億7000万円)を投じて橋の入り口を拡大した。遊歩道を拡大すれば橋がその重さに耐えきれなくなる可能性があるため、遊歩道そのものを広げるかどうかは検討中だが、「それまでの間に遊歩道へのアクセスを改善する対策は講じていく」とポリー・トロッテンバーグ同局長は話している。