レッドフック再開発計画発表 地下鉄駅の新設など

 【2日付amニューヨーク】ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事は3日、施政方針演説の中で、ブルックリン区レッドフックの再開発を目指して新しい地下鉄駅の設置を提案すると発表した。
 演説では、ニューヨーク市の地下鉄を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)に対し、地下鉄駅の新設に向けた調査を指示するだけでなく、レッドフックのコンテナターミナルをサンセットパークのサウス・ブルックリン・マリン・ターミナルに移転することも提案。同知事は、「レッドフック地区は将来性が高い。ウォーターフロントを開放してコミュニティーのために有効利用したい」と述べ、「レッドフック地区とマンハッタン区を直接結ぶ地下鉄新路線の検討も行う」と加えた。
 再開発計画には、マンハッタンの最南端から海底を通り、公共交通機関が欠如するブルックリン区に地下鉄を延長させる案も含まれる。MTAの広報担当者は、「クオモ知事のビジョンを達成すべく、レッドフックへの地下鉄延長の検討は急務と考える」と話している。
 一方、ビル・デブラシオ市長も、ブルックリン区とクイーンズ区のウォーターフロントに路面電車を走らせる計画を発表している。クオモ知事の計画について市長の広報担当者は、「詳細が不明でコメントできない。これまで開発が遅れてきた地域で公共交通や住宅事情を改善させることに注力する」としている。

Sunghwan Yoon

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