ニューヨーク州都市交通局(MTA)は8日、3年間の試験プログラムとしてニューヨーク市内で電気(EV)バスの運行を実施すると発表した。
まずは10台からスタート。世界の他都市を参考にした結果、プロテラ社とニューフライヤー社から5台ずつリースすることを決定し、第一段階の様子を見て今後60台注文する計画。
排気ガスゼロの電気バスは持続可能で環境にやさしく、通常のバスより騒音も少ない。Wi-FiやUSBポートも完備している。ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事は、「MTAのシステムを整備、再構築し、近代化するだけでなく環境にも配慮することができる。このプログラムは新しい技術を活用しながら、より美しく緑豊かな未来を確保する役割を担う」と期待を寄せた。
MTAは同時に、110台の圧縮天然ガスを燃料とするバスをブルックリンとブロンクス区で運行開始する。期間は2019年の第一四半期まで。これも、ディーゼルエンジンのバスより排気ガスが少なく、環境にやさしい。
MTAのジョセフ・ロータ局長は、「ビジネスのハブであるニューヨーク市は、2つの新型バスを試すのに理想的な場所。MTAは環境に配慮した持続可能な未来を見据えながら進化し続ける」と述べた。