【9日付ワシントンポスト】ケーブルテレビのディスカバリーチャンネルを運営するディスカバリーコミュニケーションズは9日、メリーランド州シルバースプリングにある本社をニューヨーク市内に移転する計画を発表した。
同社は、同チャンネルの他にTLCやアニマルプラネットなどのチャンネルを擁し、本社では1300人の従業員が働いている。計画によると、現在使用している本社ビルを売却し、2019年後半にも市内の新しいビルに入居するという。
同社のCEO、デイビッド・ザスラフさんは、「競争に打ち勝ち成長するためには、変化が必要と判断した」と説明、「ニューヨーク市は世界のメディアが本拠地を構えるだけでなく、パートナーとなる投資家や広告業界の人たちなどクリエイティブな人材がたくさん活躍している」と話している。
業績拡大に意欲的な同社は、HGTVやフードネットワークを抱えるスクリップス・ネットワークス・インタラクティブスを119億ドル(約1兆3000億円)で買収する予定。ザスラフさんは全米でも高報酬を得ている会社役員の1人で、12年から16年にかけて、給与や株式報酬などで3億4100万ドル(約380億円)を得ている。