【9日付ニューヨークポスト】ウエストチェスター郡ドブスフェリーにあるメリー・マックロード・べスーン中・高校の元教員の女性が4日、生徒による性的暴行を通報したことを理由に不当に解雇されたとして、同校の校長およびグリーンバーグ第11学区を相手取り、ホワイトプレインズの連邦地方裁判所に提訴した。
2015年5月14日、原告のジュディー・シュガーさんが顕微鏡をのぞき込むため前かがみになった際、男子生徒がシュガーさんの臀部などに性器をくっつけた。シュガーさんは直ちに校長に報告したが、校長はシュガーさんに、被害届を出すのなら学校に警察を呼ばず、帰宅途中にダブスフェリー警察本部に寄るよう促した。しかし他の教員や生徒の安全を懸念したシュガーさんは警察に通報、警官が学校へ駆け付けた。同校長はこれを知ると、学校からシュガーさんを追い出した。
同日シュガーさんは被害届けを出し、生徒は翌日逮捕された。その4日後、シュガーさんは同校を解雇された。
同学区では、校内での犯罪について教員が警察に通報することを禁じており、被告側はシュガーさんが同方針に違反したと主張している。シュガーさんは復職と解雇後の給与や弁護士費用の支払いを求めている。