コロンビア大で奨学金贈収賄 学資援助元課長、学生3人と共謀

 【11日付ニューヨークタイムズ】マンハッタン区の連邦地裁は11日、同区のコロンビア大学ティーチャーズカレッジ学資援助課の元課長が、大学院生に多額の奨学金が支給されるよう取り計らい、総額37万5000ドル(約4170万円)の見返りを受け取っていたとして、学生3人と共に共同謀議および贈収賄罪で起訴されたと発表した。
 メラニー・ウィリアムス=べセア被告は、2011から17年の間、教育学部修士課程の学生アニス・パナ被告が、約60万ドル(約6670万円)の奨学金を受給できるよう便宜を図り、見返りとして30万ドルを受け取っていた。パナ被告は、奨学金が自分の口座に振り込まれると、数日以内に小切手を発行していた。
 パナ被告は07年に同大学の大学院に入学したが、10年ごろから講義に出席していない。カルメン・キャンティ被告およびカイラ・トーマス被告は05年に教育学部博士課程に入学したが、学位を取得していない。
 ウィリアムス=べセア被告は、3人の被告と個人的な関係を持っており、パナ被告とは11年のカリブ海クルーズの他、ハワイやニューオリンズ、ドミニカ共和国などへ一緒に旅行していた。

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