トランプの名撤去求め訴訟 アッパーウエストサイドのコンドで

 【11日付USニュース】マンハッタン区アッパーウエストサイドのコンドミニアム「トランププレイス」の管理組合が、住民の多数が望めばビルからトランプの名称を撤去できる権利を認めるよう、トランプ一族が運営するDJTホールディングス社を相手取り訴訟を起こしていることがこのほど分かった。
 同コンドミニアムがある一帯は、1980年代にトランプ大統領のファミリー企業が中国の投資家と共同で開発し、コンドミニアム群を建設。その後、所有者は変わったが、リバーサイドブルバード200番地の同コンドミニアムにはライセンス契約により2000年から「トランププレイス」と掲示されている。
 同管理組合の弁護士、ハリー・リップマンさんは、「裁判所が許可すれば住民の公平かつ民主的な投票で名称を決定したい」としている。一方、DJTホールディングスの弁護士、ローレンス・ローゼンさんは、「組合は管理手続きを無視している」と反論している。
 同じ開発プロジェクトで建てられた3つのコンドミニアムからは、既に「トランプ」の名称が撤去されている。ライセンス契約を管理する会社は昨年春、トランプの名称を撤去するのは「重大な契約違反」と同管理組合に警告していた。

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