【17日付CBSニューヨーク】ホームレスを支援するためのシャワー付きバスを、ブルックリン区で導入しようとする活動が始まっている。
民間支援団体ターニング・ポイント・ブルックリンが発表したのは、カリフォルニア州サンフランシスコ市が始めた、バスを利用した移動式シャワー。バスの内部にはシャワー2台と洗面所を完備し、公園や高速道路の高架下など、ホームレスが多い地域を巡回して1日約70人がシャワーを浴びられるようにする。
同団体の代表タタ・トラオレ=ロジャースさんは、「汚れを落とすだけでなく、心身共にさっぱりしてもらい、心の中の『貧困』解消の支援をしたい」と意気込んでいる。
バスの運営費用は約39万ドル(約4300万円)だが、既にブルックリンのエリック・アダムス区長が約31万ドルを寄付しており、残りはニューヨーク市議会が負担する予定。
「水の供給に消火栓につなぐ必要があるため、消防署の協力も必要になる」とトラオレ=ロジャースさん。住民から「ホームレスがバス周辺に殺到するのでは」と懸念する声も上がっているが、その対策として、シャワーを浴びることができる時間帯を記した整理券を配布するという。