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【18日付PIX11】マンハッタン区チャイナタウンにあるアパートに住む75人に18日、突然退去命令が出され、住む場所を失った住民らが激怒、同区選出のニューヨーク市議会議員を巻き込んだ騒動となっている。
マンハッタン橋下、バワリー85番地にある同アパートでは1年半にわたり賃借人組合と所有者のジョセフ・ベテッシュさんとの間で法廷闘争が続いているが、その一環としてニューヨーク州地方裁判所がビルの点検を命令、市建設局は中央部分に取り付けられた階段が崩壊しかけており危険だとして入居者の退去と2週間以内の修理を命じた。
賃借人組合のキン・ミンコウさんは、「大家はビルを取り壊してホテルを建てようとしている。金儲けが目的」と批判。これに対し、マーガレット・チン市議会議員(民主)は、「安全上の問題だ。市は大家に加担しているわけではない」と説明する。入居者の1人、ジェニー・ヒーさんは、「仕事から戻ると、アパートの中に入れなかった。部屋の物を取りに行くことができず、着替えもない。どこに行ったらよいのか」と不満をあらわにした。
入居者の多くは、縫製工場やレストランで働いており、家賃は月額約1000ドル(約11万円)だという。米赤十字が入居者らの宿泊場所の確保などの支援を行っている。
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