【23日付amニューヨーク】ニューヨーク市は23日、ブロンクス区に新しく大型のアニマルシェルターを建設する計画を発表した。
このシェルターは動物の保護だけでなく、獣医による診察や里親探しのサービスも提供する。イヌ70匹、ネコ140匹、ウサギ30羽などを飼育するスペースが設けられ、完成は2024年になる見通し。市はこのシェルターの建設に6000万ドル(約65億7000万円)、またブルックリン区にあるシェルターの改装にも約2700万ドル(約30億円)を計上する予定。
市は以前から動物愛護団体などから動物を保護する制度が整っていないと批判されてきたが、ビル・デブラシオ市長は2016年、動物保護に努めると言明、市内5区全てに保護施設を設置する目標を掲げている。
市の動物保護センター(ACC)によると昨年、シェルターや里親に保護されたイヌは5836匹で、過去最高を記録したという。ACCは市内で唯一、迷子になった動物を保護するシェルターで、毎年約3万匹の動物を受け入れている。ACCの代表リサ・ワインストックさんは、「ブロンクスにもシェルターができることで、より多くの動物を守ることができる」と歓迎している。