【26日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区のサイラス・バンス・ジュニア地区検事長はこのほど、職場でのセクハラについての苦情が急増していることを受け、同問題に取り組むために結成した「#MeTooチーム」を構成する15人の検事を指名した。
昨年1月から10月までに、ニューヨーク市の苦情相談ホットラインが受けた職場でのセクハラについての苦情は、わずか20件だった。しかし、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインさんに対するセクハラ告発をきっかけに、ソーシャルメディア上でセクハラ被害を共有する「#MeToo」(私も)運動が世界中に広まって以降、苦情の数が急増。昨年10月からこれまでに、市が受けた職場でのセクハラに関する苦情の数は120件を超えているという。
同地区検事長は、「職場でのセクハラが犯罪の要件を満たした場合、加害者は解雇や業界での評判を落とすだけは済まず、法廷で裁きを受けることになる」と警鐘を鳴らした。カレン・フリードマン=アグニフィロ首席検事補は、「社会現象が、セクハラの被害者たちの背中を押した」と同運動の影響力について語った。