【26日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク州都市交通局(MTA)は26日、橋やトンネルの料金所を撤去することで、車の移動にかかる速度は上昇し、衝突事故も減少していたとの報告書を発表した。
報告書は過去1年間の統計をまとめたもので、料金所を撤去した場合、移動速度は32%上昇し、衝突事故は41%減少していた。MTAのジョセフ・ロータ局長は報告書の中で「分析に非常に満足している。今後も利用者の利便性を向上させ、安全性を高めていく」と述べている。
ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事は、料金所のキャッシュレス化を推進、現在MTAが管轄する7つの橋と2本のトンネルでは、オープン・ロード・トーリング(ORT)と呼ばれるシステムを使い、減速せずに料金所を走り抜けることができる。同システムを利用するにはEZパスが必要となり、取り付けていない場合は、ナンバープレートを判読し、後日、車の所有者に請求書が送付される。
一方で、ニコール・マリオタキス州議会議員(共和)は、ORTの不具合で請求書送付が遅延して罰金を科されたり、車種誤認で料金を多く払わされたりする問題が生じているとして対策を求めている。