【27日付amニューヨーク】チップを強制的に払わせていたとして、レストランチェーンのアップルビーズが客から訴えられていた裁判で、マンハッタン区の連邦裁判所は26日、客は事前にチップ額を知らされるべきとの判断を下した。
原告のケンダル・ジーさんとヤング・シェンさんはアップルビーズのタイムズスクエア店で食事をした際、タブレットを使った自動支払いで18%以上のチップを支払うよう求められ、それ以下の額を選択できなかったという。2人はこれを「不当な割増金」と主張。これに対し、同チェーンを運営するアップルメトロ社は「お客様にも分かるよう適切に表示している」と反論。2014年にもオリーブガーデンやレッドロブスターなどのレストランチェーンで導入されていた18%の「強制的」なチップを巡って訴訟が起きているが、その際は「チップは米国の習慣」として訴えが却下されていた。オリーブガーデンやレッドロブスターではメニューにはっきりとチップ額が明記されていたが、アップルビーズでは「チップ抜き価格」と記されていた。
ポール・オトケン判事は「客に知らせる義務を怠っていた。チップは本来、任意的なもので、サービスに対する評価であるべき」との見解を示した。