Dr. 石谷三佳 なるほど!ザ・カイロ 毎月第1月曜号掲載 VOL.81 今年は猫背を治しませんか?

今年は猫背を治しませんか?

 毎年、私たちは1年の目標を掲げます。まず、第一は健康でいること。今年はそれに加えて、猫背を治してみませんか? 人間は弱いもので、いつも楽ばかりしたくなるものです。そう、猫背になってしまうのは、丸まっている方が「楽」だからです。

背中が丸くなる4つの理由
①長時間目線を下げている
 必然的に手元の作業をする際には頭を下に向けないと仕事ができません。字を書くときもそうです。正面を向いて字は書けませんよね。
②座ったときのバランスが悪い
 背筋を長時間伸ばしたまま、あぐらをかいたり体育座りをしたりするのは苦痛なはずです。これはどういうことかというと、片側にしか支えのない「本立て」と同じ理屈で、背筋を伸ばして座るということは、L字形になるわけです。これではバランスが悪いので、バランスを取るために、上半身は丸まりたがるわけです(図参照)。
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③筋肉にクセがついている
 丸めておいたポスターをいざ壁に貼ろうとしても、袋から出したばかりのポスターは丸まっていた方が「楽」なのです。これと同じとこが、人間の筋肉にも起こります。クセがついた状態に戻りたがるのです。1日2日でそうなったわけではありません。何年、何十年と丸くなり続けた姿勢があなたの筋肉にクセもしくは習慣をつけてしまったのです。
④関節の柔軟性低下=伸ばしたくても伸びない関節
 関節は動かさないと動かなくなります。分かりやすい例でいうと、腕を骨折して、肘をギブスで固定した状態を想像してください。1カ月ほど固定しておくと、石膏をはずした直後肘の関節はほとんど動かすことができません。関節は固まってしまうからです。これと同じことが背骨でも起こります。前に倒す(猫背になる)機会はあっても、後ろに反らす機会はほとんどないため、だんだん後ろに反りにくい背骨(関節)になってしまうのです。

丸まった背骨を伸ばすための3つのポイント
①カイロプラクティックの施術により、本来の柔軟性のある背骨にする
②ストレッチにより筋肉の悪いクセ(習慣)を変える
③姿勢を意識する
 当院では上記の考えに基づき、楽に正しい姿勢を取るコツなどもアドバイスしながら、各患者さんの症状に合った施術で改善していきます。また、先ほどの4つの理由から、人間は背中が丸まりやすい動物だということが分かります。だからと言って放置すれば見た目も悪いですし、健康にも影響を及ぼします。姿勢が悪いということは背骨を歪めているということであり、大黒柱に負担をかけている状態だからです。肩こりや腰痛も、その影響といえます。
 カイロプラクティックは手技により症状の原因を根本的に改善させる療法です。猫背にお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。

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Dr. 石谷三佳
石谷ヘルスセンター院長。パーマーカイロプラクティック大学院卒後、ハーバード大学医学部専門課程終了。米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員も務め、2008年には「Chiropractor of the Year」を受賞。寄稿著者に“Neck Pain…
You Don’t Want It, You Don’t Need It”がある。

石谷ヘルスセンター
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