【4日付amニューヨーク】新しいDNA鑑定方法が、ニューヨーク州の未解決事件の捜査に初めて導入されることが決まった。
昨年10月から犯罪捜査での使用が認められたDNA血縁鑑定は、身元不明のDNAを警察のデータベースと照合、類似したDNA情報が見つかった場合はそれも分析した上で親族を割り出し、その親族に対する事情聴取などを行うことが可能になる。同鑑定方法が適用される10の事件も発表され、うち8件はニューヨーク市警察(NYPD)管轄の事件となる。同鑑定方法は殺人や強姦など、捜査が難航している重大な事件にのみ使用されるが、今回選ばれた10件のうち6件は強姦、3件が強姦殺人、1件が殺人事件だという。
同鑑定方法は2016年にクイーンズ区ハワードビーチでジョギングをしていたカリーナ・ベトラノさん=当時(30)=が殺害された事件で身元不明のDNAが検出されて以降注目を浴びている。今回、同鑑定方法が使用される事件のうち3件は同区で起きている。
同鑑定方法はカリフォルニアやコロラド州など10州で導入されているが、DNA鑑定による科学捜査が進化する中、その精度も問われている。