全戸低価格住宅のビル3棟建設へ クイーンズ区で開発計画、小売店や小学校も

 【6日付ニューヨーク市発表】クイーンズ区のメッツ=ウィレッツ・ポイント駅前に全戸低価格住宅のビル3棟を建設する開発計画が進んでいる。ニューヨークのビル・デブラシオ市長、同区のメリンダ・カッツ区長らは6日、開発業者との契約を締結したと発表した。2020年に着工し、同年末までに500戸を居住可能に、22年までに1100戸を完備する計画だ。
 開発対象地域の総面積は約6エーカー(約2万4300平方メートル) 。住宅数は当初の計画より225戸多い1100戸で、そのうち100戸はホームレスに、220戸は高齢者に優先的に割り当てられる。 入居資格は、個人で年間収入が1万7190ドル(約188万円)未満、3人家族で2万5770ドル(約282万円)未満。さらに、敷地内に小売店がオープンする他、公園などの公共スペースや、450人規模の公立小学校も建設する予定だ。
 同市長は「この計画は住民の願いに大きく応えるものだ。地域の活性化に向けて予定通りに実現する」と表明。住宅・経済開発担当のアリシア・グレン副市長は「これを契機に、さらに大規模な開発を企画していきたい」と話した。
 市議会は2008年に同地域の開発計画を承認したが、その後進行が止まっていた。

Jim.henderson

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