路上で襲撃、ヘイトクライムか ブロンクス、見知らぬ男が切り付け

 【7日付NBCニューヨーク】ブロンクス区の路上で1日、息子(1)を連れて歩いていた男性(41)が見知らぬ男に刃物で襲われた。憎悪犯罪(ヘイトクライム)の疑いがある。
 被害者の男性は息子を連れて東139丁目付近を歩いていたところ、通りがかりの男に突然襲われた。男性は、何かが顔に当たり、最初は男の手だと思っていたが刃物だということに気づいた。男とは面識がなかったが、スペイン語しか話せない男性に対し男は、「いまいましい国のやつめ」と差別的な暴言を吐き、その場から立ち去った。男性は息子が持っていたキックスクーターを振りかざしながら男の追跡を試みたが、すぐに息子の元に戻り警察に通報したという。
 「これ以上追いかけることは無理だと気づいた瞬間、息子のことを思い出し、誘拐されるのではないかと怖くなった」と事件を振り返った。
 男性によると一部始終を目撃した息子は、事件をきっかけに精神的ショックを負ったという。男性は「(息子は)夜も眠れない状態が続いている。早急に精神科医の治療を受けさせたい」と話した。