【13日付amニューヨーク】ニューヨークのビル・デブラシオ市長は13日、ブルックリン区のキングスシアターで施政方針演説を行った。昨年の市長選で66%の票を集め再選を果たし第2期目を迎えた市長は、スペイン語を交えた70分間の演説の中で、富裕層への増税、全ての市民へのメンタルヘルスケアの提供、また民主主義が失われつつある社会を再民主化するために150万人の未登録有権者に選挙登録を促すなど、「左寄り」の政策を並べた。
市長は「市、州、全米でわれわれが経験している民主主義の衰退に立ち向かわなければ、より公正な社会を築くことはできない。不平等が拡大している今、まやかしの民主主義を装うわけにはいかない」と熱弁を振るった。また、政府からの補助金を受けた住宅の増加、環境に悪影響を与えているビルの大気汚染物質排出基準の厳格化、より多くの小学3年生児童に学年水準レベルの読解力を身に付けさせること、市を全米一の公平な大都市とすることなど、再選を決めた夜の祝賀会で約束した課題についても触れた。
市長はまた、キャンペーン資金の調達方法や選挙の運営方法、有権者に投票を奨励する方法などについて変化が必要であると訴え、トランプ大統領のロシア疑惑についても言及した。