空き地に490戸の低価格住宅 「活用できる土地を見逃さない」

 【13日付カーブドニューヨーク】ニューヨーク市住宅保全開発局は13日、市が所有する87カ所の空き地に490戸の低価格住宅を建設すると発表した。
 低価格住宅が建設されるのは、マンハッタン区のイーストハーレム、ブルックリン区のブラウンズビル、ベッドフォード=スタイブサント、イーストニューヨーク、クイーンズ区のサウスジャマイカ、ブロンクス区のモリサニアなどにある空き地。一戸建て住宅やコンドミニアム、アパートを建設する計画だ。
 建設のために同局は、狭い土地や開発が困難な土地を対象とする特別プログラムを活用する。同プログラムを通じ、既に市所有の土地81カ所に600戸の低価格住宅が完成している。
 「活用できる土地を見逃さないようにした」と話すのは、マリア・トーレス・スプリンガー同局長。「従来開発が困難とされていた場所にも、ユニークなプログラムを活用して低価格住宅を新設していく」と抱負を述べた。
 スコット・ストリンガー市会計監査官は12日、「2年前に市が所有する1125カ所の土地が未開発だと指摘したが、未だ1007カ所がそのままになっている」と苦言を呈した。同局は「そうした空き地を積極的に開発していく」と答えている。

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