【14日付CBSニューヨーク】性や家族の形を排他的に限定するとして議論となっていた学校での父と娘のダンスパーティー問題で、ニューヨークのビル・デブラシオ市長は14日、市教育局の禁止方針を再確認した。そのうえで「方針をどのように適用するかは各学校に委ねる」とした。
市では2013年から、学校での全活動において性の区別をつけない「ジェンダーニュートラル」な教育方針を掲げている。同局は声明文で「父と娘や、母と息子のダンスパーティーは性差別を禁止する法律に反する恐れがある」と述べた。両親が同姓である場合や、父親と死別したなどの事情がある家庭の生徒は参加できず、差別につながるとしている。
市内の学校で父娘のダンスパーティーの企画が相次いだことから、市長がこの方針を再確認。同日の記者会見で「全ての生徒が平等に参加できるようにするのが目的だ」と説明した。同局はPTAなどが学校の施設外で父娘のダンスパーティーを開催するのは問題ないとしている。
ジェンダーニュートラルな教育方針を巡っては、学校のトイレから性の区別をなくす動きも広がっており、保護者からは「政策が行き過ぎていないか心配だ」との懸念もある。