【15日付NBCニューヨーク】ニューヨーク市上空で、ドローンの違法な飛行が急増している。
昨年、第1から第3四半期の間に市の上空を飛行していた民間航空機の操縦士が遭遇した違法ドローンの数は、前年同時期比68%増の192機だった。ウエストチェスター郡ホワイトプレーンズでチャーターおよび観光ツアー用ヘリコプターを提供するウィングスエアーの操縦士アンソニー・ラニさんは昨年、マンハッタン区ミッドタウンのパーク街上空で、300フィート(約90メートル)以内の至近距離を飛行するドローンに遭遇。また、同区ローワーマンハッタンのワン・ワールド・トレード・センター近くを飛行するドローンを見かけたという。
この状況を受け、NYPDの航空部隊は違法飛行を撲滅するための対策を開始。数分間でドローンを追跡でき、離れたところからでも撮影できる高性能カメラを搭載した、最新鋭のヘリコプターを採用している。
市でドローンを飛ばすには、米連邦航空局(FAA)から特別な許可を受けた場合または市内5カ所の公園内にある飛行場でのみ可能で、それ以外は違法となる。違法飛行の数は急増しているが、当局による取り締まり数は過去3年間で減少している。