市職員の駐車違反取り締まり強化へ 目に余るプラカード悪用に対処

 【22日付amニューヨーク】ニューヨーク市内で市職員の路上駐車を許可するプラカードを使用し駐車禁止の取り締まりから逃れている実態を受け、ビル・デブラシオ市長は22日、違反通知を今後は積極的に発行していくと明言した。
 これまでは、消火栓や駐車禁止ゾーンに市職員用のプラカードを表示した車を駐車しているにもかかわらず警察が見逃すなど、駐車禁止の取り締まりに抜け穴があると指摘されてきた。中には市が発行した正式なプラカードではなく、手書きのものを表示している車もあったという。同市長は、「今後プラカードの悪用が確認された場合は厳しく処罰する」とし、「市職員の車であっても一般車両と同様、駐車違反をすれば取り締まりを受け、罰金を支払う義務がある」と強調した。
 昨年、同市長は教職員組合との話し合いの結果、新たに5万枚の市職員用プラカードを発行。その際も悪用した場合は処分の対象になると注意していた。しかし、昨年だけでも市職員用プラカードの悪用が原因で発行された違反通知は4万1931万枚と、2万8269万枚だった2016年に比べ増加していた。取り締まりが適切に行われていることを示す一方で、このうちの何件に罰金が科されたのかは不明だという。

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