クイーンズの違法民泊を摘発 「2つの階に40人」と通報

 【4日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市長室特別執行部はこのほど、クイーンズ区で違法営業をしていた民泊施設を摘発、「生命と公共の安全を危険にさらす」として立ち退きを命じた。
 昨年10月、同区コロナにあるノーザンブルバード98-13番地の住宅に対し「3階建て住宅の2つの階に約40人が宿泊している。裏庭のテントにもエアベッドがある」との通報があった。捜査員らが2月21日、立ち入り捜査を実施したところ、所狭しと並べられた27のマットレスと共に4人の宿泊客と住人1人を発見。2つの階は違法に7ベッドルームに改築され定員は超過、適切な出入り口や火災報知器も設置されていなかったという。
 この住宅の賃借人、エドウィン・ソーサさん(36)一家はエアビーアンドビー(Airbnb)に約20件の広告を出し、2段ベッドの1つを1泊16ドル(約1700円)と紹介していた。物件はすし詰め状態にもかかわらず、「素敵なルームメイトたちと過ごせる居心地の良い場所」など13件の高評価が掲載されていた。同紙の記者がこの住宅を訪れたところ、捜査後にもかかわらず、ソーサさんはベッドを1泊20ドルで提供すると申し出たという。
 家主のスーザン・イー(81)さんには6万3000ドル(約67万円)の罰金が科された。イーさんによると、ソーサさんは昨年12月から家賃を払っていないという。ソーサさんは過去にも同区内で違法民泊を営業し、市から目をつけられていた。