運転中にてんかん発作か パークスロープ2人死亡事故

 ブルックリン区パークスロープで5日午後、横断歩道に車が突っ込み男児(1)と女児(4)の2人が死亡、妊婦を含む男女3人がけがをした事故で、運転手の女性(44)はてんかん発作の持病があったことが分かった。amニューヨークなどが報じた。死亡した女児の母親でけがをした妊婦はトニー賞受賞歴のある女優、ルーシー・アン=マイルズだったことも判明した。
 車を運転していた女性は事故当時、意識障害を起こしていたとみられる。ニューヨーク市警察(NYPD)は女性に対し、再検査保留で運転免許停止処分とした。同紙がNYPD関係者の話として伝えた。
 6日夜、現場近くの教会で死亡した2人の追悼式が行われ、多くの人が花やぬいぐるみを供えて冥福を祈った。7日朝にはニューヨークのビル・デブラシオ市長が通うジムの前に100人以上が集まり、公道の安全性強化を訴えた。同市長は同日の記者会見で「運転手は車に乗るべきではなかった。逮捕できるようにするべき。2度と運転できないように制度を変えなければならない」と話した。
 現場は同区5番街9丁目の人通りの多い交差点。車は赤信号でゆっくり横断歩道に進入、死亡した男児のベビーカーを速度を上げながら約1ブロック引きずった後、路上の車にぶつかって止まった。