【5日付ニューヨーク市発表】ビル・デブラシオ市長は5日、ニューヨーク市の次期教育局長にリチャード・A・カランザさんを指名すると発表した。
カランザさんはテキサス州ヒューストン市やカリフォルニア州サンフランシスコ市の教育機関トップを歴任した。ハリケーン・ハービーがテキサス州を襲った2週間後にヒューストン市内の学校を再開させ、サンフランシスコ市では黒人やヒスパニックの生徒の卒業率を約15%向上させたことで知られる。
同市長は、「教育が子どもたちにもたらす影響力の大きさを十分に理解しており、教育格差をなくすべく地域の学校改革に取り組んできた実績もある。市の学校を率いるのに最適な人材だ」と高く評価。引退の意向を示しているカルメン・ファリーニャ現市教育局長も「彼とは教育に対する展望を共有しており、教育の平等を重んじる人物に市の教育を託すことができ安心だ」と歓迎している。カランザさんも「これまでの取り組みを引き継ぎ、子どもたちと市の未来のために尽力したい」と意気込んだ。
次期教育局長の人事では先週、指名されていたフロリダ州マイアミ市デイド郡のアルベルト・M・カルバーリョ教育長が辞退していた。