テフロン・ドンの孫に5年の実刑 車両放火や銀行強盗で

 【14日付ニューヨークタイムズ】
ブルックリン区の連邦地方裁判所は14日、ニューヨークの5大マフィアの1つ、ギャンビーノ一家の元ボスで、「テフロン・ドン」として知られた故・ジョン・ゴッティの孫に当たるジョン・A・ゴッティ受刑者(24)に5年の実刑判決を言い渡した。
 同受刑者は、2012年にクイーンズ区ハワードビーチでボナンノ一家の幹部の車を追い越した車を放火したことと、組織の準構成員2人と同区マスペスの銀行で6000ドル(約64万円)を強奪したことを昨年6月に認めていた。同受刑者の代理人弁護士は、同受刑者は放火および銀行強盗で起訴される直前に別件のオピオイド系鎮痛薬違法販売の罪で8年の実刑判決を受け反省しているとして、判事に情状酌量を求めていた。同受刑者もまた、家族や裁判所に対し謝罪の言葉を述べていた。
 量刑言い渡しが行われた同裁判所の法廷には、同受刑者の両親や祖父母、親戚が集合した。同受刑者のおじ2人、大おじ2人、祖父2人も、工事現場でのゆすり、組織のボスの殺害、映画俳優スティーブン・セガールさんに対する恐喝未遂罪などで服役している。父親は殺人罪で終身刑を受け、02年に獄中で死亡した。

4-2_2