【15日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区の男性が14日、婚約者に約30万ドル(約3200万円)相当の金品を奪われる詐欺に遭ったとして、同区の連邦最高裁判所に訴えを起こした。
訴状によると、ジン・ドンさんは昨年1月、婚約者だったユー・キン・ウェンさんに結婚を目前にして逃げられ、その後7カ月にわたり音信不通になったという。ドンさんは婚約した際、4万ドル相当の金の宝飾品の他、中国の伝統にのっとり結納金として現金約6万3000ドルをウェンさんに、またウェンさんの母親に5300ドル、弟と祖母にもそれぞれ2000ドルの祝儀金を贈った。ウェンさんはこれらの贈り物と、ドンさんの家族が別に贈っていた現金約11万ドルを持ったまま行方をくらましたという。既に婚約を祝うパーティーも済ませた後だった。
ドンさんは「ウェンさんは最初から結婚するつもりはなく、詐欺目的の婚約だった」と主張、ウェンさんの両親も詐欺に加担していたとして、3人を相手取り訴訟に踏み切った。
これに対しウェンさんは、「全てドンさんの作り話」と反論。ウェンさんの母親も、「娘はドンさんから何も贈られていない。婚約指輪さえプレゼントされていなかったようだ」と主張し、双方の言い分は真っ向から対立している。