女優のシンシア・ニクソンが19日、9月に実施されるニューヨーク州知事選挙予備選に民主党から出馬すると表明した。アンドリュー・クオモ知事と戦う。
公教育運動家としての顔も持つニクソンは最近、公共交通機関に関する勉強を始めるなど、出馬の噂が出ていた(本紙3月7日号既報)。政治経験がないニクソンは、2013年ニューヨーク市長選で当時副市長だったビル・デブラシオ市長を応援。出馬にはクオモ知事との確執が表面化している市長が動いているとの憶測が飛んでいるが、市長は否定している。ニクソンの妻のクリスティン・マリノニは、LGBT活動家でリチャード・ブエリー市戦略室助役のアドバイザー。
【19日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】シエナカレッジが19日発表した世論調査の結果では、現職のアンドリュー・クオモ知事(60)の支持率がシンシア・ニクソン(51)の支持率を大きくリードしていたことが分かった。
次期知事選で、同知事またはニクソンのどちらに投票するかとの質問に、66%が「クオモ知事」、19%が「ニクソン」と答えていた。同知事は、民主党支持者が多数を占めるニューヨーク市と郊外、アップステートの自称リベラル派の有権者の間で圧倒的な支持を得ている。一方、民主党有権者のうち26%がニクソンに好意的で16%が否定的、また自称リベラル派の間では32%が好意的で11%が否定的、57%がどちらでもないと答えていた。
同カレッジの調査員スティーブン・グリーンバーグさんによると、ニクソンは若者およびアップステートの民主党支持者の間で他の層や地域よりもわずかに高い支持を得られているものの、いずれも4分の1に満たないという。
同知事の3期目を懸けた次期選挙で、同知事に投票すると答えた有権者は先月から2%減の48%、他の候補者に投票すると答えた有権者は4%増の46%だった。