【20日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】全米ライフル協会(NRA)による資金調達イベントが開催される予定だったブルックリン区の宴会施設グランド・プロスペクト・ホール(GPH)が19日、地元住民からの反対を受けNRAとの契約を解消した。
NRAの資金調達団体フレンド・オブ・NRAブルックリン支部は当初、同区コニーアイランドにあるイタリア料理店ガルジウロズで恒例の資金調達イベントの開催を予定していた(本紙2月28日号既報)。しかし、フロリダ州パークランド市の高校で17人の死者を出す銃乱射事件が発生して間もないこともあり、地元住民から抗議が殺到し中止となっていた。
同団体は次に、同区パークスロープにあるGPHと契約を結んだが、ニューヨーク・デイリー・ニュースが会場について報じてから、これに反対する抗議の電話やEメールが殺到。同施設の経営者マイケル・ハルキアスさんは当初、「銃自体に罪はない」と同団体を擁護していたが、学校や保護者などからの苦情を受け、同団体にイベントを中止するよう申し出た。同団体は、GPHを契約違反で訴えることなどはせず、中止に合意したという。ハルキアスさんによると、同団体はレンタル料金が高すぎるとして同施設での開催を一度断念していたという。