NJ州、銃規制法さらに厳格化 下院議会が圧倒的多数で可決

 【26日付NJドットコム】ニュージャージー州議会下院は26日、フロリダ州パークランド市の高校で起きた銃乱射事件を受け、全米でも特に厳格とされる同州の銃規制法をさらに厳しくする内容の6法案を可決した。
 民主党が提案した法案は、①弾倉に装てんできる銃弾の最大数を15発から10発に減らす②徹甲弾の禁止③拳銃を携帯するには、「正統な」必要性を示す証明書の提出が必須であることを厳密に定義する④身元調査の拡大⑤本人や他人に脅威を及ぼす恐れのある者からの銃の押収を容易にする(2法案)。
 同州下院は民主党が多数を占め、投票では各法案が圧倒的多数で可決された。共和党員の多くも法案に賛成票を投じたが、弾倉および許可証については反対派が多かった。
 同6法案は、下院と同じく民主党が多数を占める上院で可決された場合、昨年の同州知事選挙運動中に銃規制の厳格化を提唱していたフィル・マーフィー知事(民主)が署名し法制化される。同知事は、下院での法案可決を受け、「われわれの地域と人々を保護するための良識のある法案だ」と称賛した。
 投票日2日前の24日には、世界各地で銃規制を求める、高校生ら主導のデモ行進が行われ、同州でも数千人が参加した。

24日、同州のデモの様子。同知事のツイッターより

24日、同州のデモの様子。同知事のツイッターより

タグ :