刑期短縮ねらい虚偽報告か ベテランえん罪弁護士ら4人を起訴

 【27日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】刑期を短くするために依頼人の経歴を偽って報告したとして、ブルックリン地区検事局は26日、クイーンズ区の弁護士、スコット・ブレットシュナイダー容疑者(61)ら4人を虚偽告訴等罪で起訴し、発表した。4人は起訴内容を否認しているという。
 同検事局によると、同容疑者は他の3人と共謀し、麻薬の密売人として違法薬物所持罪で懲役36カ月の判決を受けた依頼人のリチャード・マーシャル被告(56)=虚偽告訴等罪で起訴=について「薬物乱用者で、リハビリプログラムの候補者である」との虚偽の報告書を米受刑者局に提出したとされる。薬物依存の受刑者は矯正プログラムに参加するために刑期が短くなる場合がある。
 米連邦捜査局(FBI)ニューヨーク支部のウィリアム・スウィーニー事務局長は「刑期満了前に犯罪者を釈放することは社会全体を危険にさらす」と厳しく批判した。
 ブレットシュナイダー容疑者はえん罪弁護では名の知られた弁護士で、殺人罪で有罪判決を受け21年服役した後、証拠不十分で判決が取り消しになったデリック・ハミルトンさんなど、数々のえん罪事件を担当してきた。同容疑者の弁護士は「裁判で無罪を勝ち取ることで彼の名誉を回復させる」と話した。

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