【27日付amニューヨーク】マンハッタン区ハーレムで22日夜、5階建てアパートが全焼しニューヨーク市消防局(FDNY)の隊員が死亡した火災で、4階の一室を借りていた男女2人が、出火当時地下室で映画「マザーレスブルックリン」の撮影中だった映画製作会社と建物の所有者を相手取り、計1400万ドル(約14億8800万円)の損害賠償を求めて提訴した。
訴状によると、2人は火災で家屋や財産を焼失。俳優のエドワード・ノートンさんが経営する映画製作会社に対し、「撮影スタッフは火災に気付いた住人に『少し燃えたがもう消えた』と説明し、誤解を招いた。不注意で怠慢」と同社の過失を主張。また出火当時、煙探知機が作動せず被害が拡大したとして、建物の所有者に対し「地下室に可燃性機器が保管されていたことを知っていたにもかかわらず、煙探知機の管理を怠った」と非難した。
ノートンさんは24日、フェイスブックに「撮影スタッフは火災にいち早く気付きFDNYに通報した。撮影機材や車両を移動させ消火に協力した」と投稿している。FDNYによると、地下室の高可燃性機器から出火した可能性があるという。火災現場となったアパートは取り壊しが決定している。