【28日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブルックリン区の連邦地方裁判所は27日、恐喝を繰り返していた犯罪組織の「用心棒」として、見かじめ料を受け取っていたとして、共同謀議罪に問われていたNYPDの元警官に、懲役14年3カ月の実刑判決を下した。
ベスニク・ラカトゥラ被告(38)は、スタテン島のNYPD第120分署に勤務していた2013年、友人だったクイーンズ区アストリアの男性から、犯罪組織のリーダー格だった男に月々4000ドル(約43万円)を支払うよう脅迫されているとの相談を受けた。しかし同被告は、男がアルバニアの暴力団と関係がある危険人物であるため、「警察に届け出るのはやめたほうがいい」と忠告。月々の支払いが遅れると、男は犯罪組織の仲間と共に男性に銃を突き付けたり、尾行したりして執拗に嫌がらせをしていたといい、同被告らは男性から2万4000ドル(約256万円)を恐喝していた。同被告は15年、恐喝の共同謀議罪を認め、NYPDから解雇された。
同裁判所は実刑判決の他に1万ドル(約107万円)を押収、被害者の男性に対して1万ドルの返済を命じた。リチャード・ドノヒュー判事は、「社会奉仕と市民の安全保護の遂行を誓った厳粛な職務に対する甚だしい違反行為だ」と厳しく非難した。