【3月29日付ABC7】強制送還の危機に直面している不法移民の女性が子どもと共に、マンハッタン区アッパーウエストサイドの教会で避難生活を送っている。
2005年にグアテマラから米国に移住したオーラ・ヘルナンデスさんは、交通違反を犯し裁判所に出廷しなかったことで、米移民税関捜査局(ICE)によりグアテマラへ強制送還されることを恐れ、15カ月になる娘を連れフォース・ユニバーサリスト・ソサエティ教会に逃げ込んだ。同教会のスカイラー・ボーゲル牧師は、「世界中の全ての人は家族と共に安全に暮らす権利があり、殺害される恐れのある場所や国に行く心配をしなくてもよいはずだ」と話している。
ヘルナンデスさんの支援者らは3月29日、同区59丁目のトランプタワー前でヘルナンデスさんの支援とトランプ大統領の移民政策反対を訴えるデモ行進を開いた。
聖木曜日(洗足木曜日)に当たる同日の礼拝で、同教会の牧師らは、キリストが弟子たちにしたように、ヘルナンデスさんの洗足式を行った。
市内の教会に避難した不法移民はヘルナンデスさんが2人目。同国出身のアマンダ・モラレスさんと3人の子どもたちは昨年8月以降、同区ワシントンハイツの教会で暮らしている。