地下鉄L線閉鎖に反対の住民 計画中断求め提訴

【3日付amニューヨーク】ハリケーン・サンディで破損したカナルシートンネルの復旧工事に伴い、ブルックリン区とマンハッタン区を結ぶ地下鉄L線が来年2月から15カ月間閉鎖される予定だが、これに反対するマンハッタン区の住民が3日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)とニューヨーク市交通局(NYCT)、市運輸局(DOT)、連邦運輸局(FTA)を提訴した。
マンハッタン区チェルシーおよびグリニッチビレッジの地域委員会と公民権団体ディスエイブルド・イン・アクションの訴状によると、被告は、同工事が住民の健康や交通渋滞、同地域に立つ歴史的かつ「繊細」な低層建築物に与える悪影響について必要な環境調査を怠ったと主張している。
原告団の弁護士は同日、「これらの問題について適切な対応がなされ、住民との適切な話し合いが行われるまで、計画の中断を要請する」と述べた。MTAとDOTはL線が閉鎖される間、両区間を結ぶバスを1時間に70本運行し、L線の近くを走るC、G、J、M線の運行本数を増やす。また、ラッシュ時には、14丁目の3と9番街の間にバス優先レーンを設ける予定。
これらの対策について交通改善を訴える市民団体は、「不十分」と批判、バス増便による交通渋滞を緩和するために24時間の交通規制が必要だと訴えている。