【8日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市教育局はこの秋から学校給食用のカトラリーに微生物が分解でき土に返る「生分解性」プラスチックの製品を導入する。
市は生分解性プラスチックから作られたフォーク、スプーン、ナイフ、ストロー、ナプキンをテキサス州のF&Wプラスチックス社から学校給食用に購入する。約1250の公立学校でこの秋から5年間導入予定で、1460万ドル(約15億6300万円)の予算を確保している。同局は「通常のプラスチック製品より多少コスト高だが、それよりも地球環境を守ることの方が大切だ」と説明している。
今年度から、市内の全公立学校はごみの分別廃棄を実施。液体、リサイクル、生分解、その他の4種類に分けて捨てられる分別ごみ箱の設置を徹底した。生徒にも分別回収を指導している。生ごみについては市公衆衛生局が市内約700校で「有機回収プログラム」を既に展開しており、集めた生ごみをスタテン島やアップステートなどで生分解化している。
生分解性カトラリーは地球環境にやさしいとして注目を集めており、年間300億ドルの売り上げを誇る一大産業に成長しつつある。ただ、生分解化にどれだけ時間がかかるかについては疑問の声も挙がっている。