大統領の弁護士事務所を家宅捜索 モラー特別検察官の照会

 米連邦捜査局(FBI)は9日、トランプ大統領の私設弁護士を長年務めるマイケル・D・コーエン弁護士の、マンハッタン区ロックフェラーセンターの事務所とパーク街の自宅、滞在先ホテルの1室を家宅捜索した。同弁護士は、銀行詐欺および2016年の大統領選資金運用違反の疑いが持たれている。同捜索では、同大統領を含む顧客との通話記録および納税申告書など同弁護士個人の財政記録などが押収された。9日付ワシントンポストによると、16年に同弁護士がポルノ女優のストーミー・ダニエルさんに払った「口止め料」に関する書類も含まれているという。同捜索は、大統領選へのロシア介入を捜査しているロバート・モラー特別検察官の照会により行われた。

マイケル・D・コーエン弁護士の自宅がある、パーク街502番地のトランプ・パーク・アベニュー。 トランプ氏は家宅捜査を受けてホワイトハウス記者団に、「魔女狩り」と激しく反発した=10日午後撮影(photo: Yuriko Anzai / 本紙)

マイケル・D・コーエン弁護士の自宅がある、パーク街502番地のトランプ・パーク・アベニュー。
トランプ氏は家宅捜査を受けてホワイトハウス記者団に、「魔女狩り」と激しく反発した=10日午後撮影(photo: Yuriko Anzai / 本紙)