【9日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク州公務員倫理合同審査会(JCOPE)が9日に発表した調査報告によると、デブラシオ市長が2013年の市長選のキャンペーンで、セントラルパークの観光馬車廃止を求める団体NYCLASSに、個人的に寄付を頼んでいたことが明らかになった。
同調査によると同市長選で観光馬車の廃止を公言していた市長は、同団体から数十万ドルの選挙献金を受領。就任1年目にはNYCLASSの創設者スティーブン・ニスリックさんに、市長が設立した非営利団体キャンペーン・フォー・ワン・ニューヨークへの寄付を直接頼んだという。ニスリックさんはNYCLASSの役員ウェンディ・ノイさんと共に2万5000ドル(約268万円)ずつの寄付を約束したが、市長が直接寄付を求める行為はロビー法に違反するとして市長の側近が断っていた。しかし、同調査はこの側近が翌年、2人に5万ドルずつ寄付を頼み、15年3月2日に受領していると指摘。2人は15年2月から16年2月の間に、市庁舎で4回市長に直接会っていたことが分かっている。
JCOPEは無登録でロビー活動をしていたNYCLASSの捜査を進めていたが、同団体はこのほど、1万ドル(約107万円)の罰金を支払い示談が成立した。