救急車の中で隊員が性的暴行か ドミニカ人女性を搬送中に

 【11日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】搬送中の女性患者に性的暴行を加えたとして、ニューヨーク市警察(NYPD)は9日、市消防局(FDNY) 救急医療班(EMS)所属、勤続10年のカレル・デルガド被告(36)を性的虐待や公務員職権乱用などの疑いで逮捕し、同罪で起訴した。
 NYPDによると、同被告は8日、体の不調を訴え911番通報した女性をブロンクス区のモンテフィオーリ・メディカル・センターに搬送中、救急車内で女性に襲い掛かり、胸をつかんで性器に接触。また女性に、「ドミニカ人女性は僕のようにペニスの大きい男が好き。すぐに終わる」と言い、髪をつかんで床に下ろし、性的行為を強要したとされる。
 女性が同センターに到着して間もなく職員に被害を届け、事件が発覚した。同被告には1万ドル(約107万円)の保釈金が設定されたが、10日にライカーズ刑務所に移送された。
 FDNYは同被告を30日間の停職処分としたが、EMS労働組合ローカル2507のオレン・バージレイ組合長は同日夜、「同被告の勤務態度は問題なかった。裁判の結果が出るまで、有罪と決めつけず見守ってほしい」と訴えた。保釈金は同日、支払われたという。

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